のんびり屋のふたり。
とってものんびり屋のふたり。
(おもわず2度書いてしまうくらい 笑)
そんな貴一さん・花湖さんとは 約1年前から
ゆっくりと打ち合わせを重ねて、結婚式の日をむかえました。
大学の後輩でもある花湖ちゃん。
「結婚式を挙げようとおもって…」と連絡をもらったときには
結婚相手である貴一さんの地元でもあり、
出会った長崎の地で 結婚式を挙げることを決めていました。
関東にお住いのふたりなので
そう多くはない打ち合わせ回数でしたが
会うたびにふたりののんびりペースに癒され、
ああ わたしってせっかちだなぁと何度反省したことか。
当日は前夜から降っていた雨もやみ
しっとりとした春の空気が流れていました。
挙式までの時間もゆっくりと使い
神社の近くに流れる中島川沿いや、公園へ。
通りすがりの方や、近くの保育園の園児たちに祝福され
長崎らしい空気が漂うあたたかいお散歩の時間になりました。
撮影から戻ると神社には続々とご家族が到着していて
いよいよ結婚式を挙げる実感が湧いてきたのか、
ふたりも少しずつ緊張の表情に。
挙式会場は迷いなく、伊勢宮に。
ここは貴一さんのご両親が挙式を挙げた神社です。
小さいながらも厳かさがあり
貴一さんとご家族にとっては馴染みがあるこの神社を
花湖さんもすぐに気に入り、ふたりで即決なさいました。
神社から披露宴会場までの移動は[寿]マークのブライダルタクシー。
(花嫁さんの髪が崩れないよう、天井が開くようになってるんです。)
ちょっと変わったものが好きな花湖さんに言ってみると
案の定気に入ってくれて、初めて手配することに!
披露宴はいくつか見に行った中で
ひと目で気に入ったという料亭花月にて。
人数はご家族・ご親族の約20名。
竜馬の刀傷のある竜の間を広々と使い
ゆっくりおしゃべりできる披露宴を行いました。
お友人もご招待しようかな?と
最初は少し迷っていたおふたりでしたが、
のんびり屋なふたりが一度におもてなしするには
家族だけでも精一杯…と真剣に考えて、お呼びする人を決めました。
まずは角隠しに変えて白無垢のままご入場。
朱塗りの盃で乾杯し、長崎検番のお姉さんたちと一緒に
ケーキ入刀の和風版、夫婦の共同作業 お餅つきで宴席を盛りあげます。
お色直しは、花湖さんのおばあ様がお母様のために仕立てた青の大振袖。
今ではあまり見かけない色と柄行きで、
花月のお座敷にとてもよく似合っていました。
お母様がとっても嬉しそうに花湖さんの着物姿を写真に収めていて
こちらまでにっこりしてしまう微笑ましい光景でした。
これも、自由に動き回りやすいお座敷ならではです。
ふたりの晴れ姿をいちばん楽しみにしているのはご家族で
そのご家族こそ、ふたりの側にいる姿が自然だなぁと実感しました。
長崎検番さんのお座敷遊びでは、
貴一さんの妹さんやご親族のお子さまの可愛いお遊戯もみられ
まるでご自宅のお座敷での宴会のようなアットホームさに包まれました。
派手じゃないけど、あたたかくてとってもやさしい披露宴でした。
そしてラストのご挨拶。
口数は多くない貴一さんですが
じぶんの言葉で家族への感謝や結婚について話し
これからふたりでゆっくりと家族になっていく宣言をしました。
花湖ちゃんは学生の頃からマイペースでしたが
結婚相手となる貴一さんも負けず劣らずのマイペースさ!
こんなふたりが出会い、結婚するって・・・
夫婦てなるべくしてなっているんだなぁと
縁というものを改めて感じるほど、ぴったりすぎるふたり。
そんなふたりが、じぶんたちにできる
ベストなおもてなしとして選んだ結婚式のかたちは
やっぱりふたりと、ふたりのご家族にちゃんとマッチしていました。
招待状の文字は大きく読みやすく。
年配の方でも座り心地が良いように
足が伸ばせるお座敷に 背もたれ付きの座椅子。
演出を詰め込まず、ゆっくりのんびり会話を楽しむ披露宴。
とってもやさしい結婚式、やさしい時間が流れる1日でした。
▼PARTY DATA▼
STYLE: 着席 披露宴
FOOD: 卓袱料理
GUEST: 親族 約20名
LOCATION: 長崎市内 料亭