たびたび言葉にしていますが。
わたしにとって「仕事」とは わたしの持つ知識や技術でだれかの困りごとを解決し、それに対して対価をいただくことだと考えています。

わたしがニーナを立ち上げた10年前。
長崎には「結婚式場」以外の選択肢がなく、なおかつ「長崎では型通りの結婚式しかできない」という暗黙の了解がありました。
都会で何が流行っても、長崎は田舎だから関係ない。
そんな諦めのような空気が。

そこから10年経ちました。
ひっそりと働くことを好むわたしは、決して大革命のようなことは起こしていません。

だけど、すごく烏滸がましいことを言いますが、長崎のウェディングがアップデートする速度を早めたという自負はあります。
個人で働く人がこういう結婚式を作れるなら、規模も予算も桁違いの結婚式場ならもっとできるはずだ!という期待を生んだこと。
そして、楽しく働く私の姿を見て、長崎のウェディング業界で独り立ちする人を増やしたこと。

それにより長崎のウェディングの選択肢が増やせて、10年前のように困っている方が多くない、そう感じています。

だから今、わたしは一度そこだけに集中することをやめて、次の困りごとも解決していきたいんです。

今、この長崎でみんなが困っていることはなんだろう?
わたしの知識・技術・経験で、できることはなんだろう?

そう考えた時に浮かんだのは「結婚」の前段階、出会いのきっかけとなる場所がないという相談を多々受けること。
コロナによって出歩く機会が減ったことで、結婚を控えた若い世代の方たちの出会いが減り 恋愛をできずにいる状況だとおもいました。

コロナ以降は、マッチングアプリで出会う方が多くなりましたよね。
ひと昔前のように隠す必要もないほど、今となっては当たり前の手段だとおもいます。
お客様でも、きっと普段の生活だけでは出会えなかったであろう ぴったりの方とマッチして結婚へ結びついた方が多くいます。
(そしてアプリで出会った方々は結婚までの道のりもすっごくスムーズな印象!)

だけどみんな「前向きな気持ちでスタートしたか?」と言われると決してそうではなく、他に手段がないから仕方なく…というのが正直なところだとおもうんです。
だってやっぱり、不特定多数の方と連絡を取り合って、しかも「知り合いに見られたくない」「どんな人が来るのかわからない」などの不安がつきまとうんですもん。

かと言って、じゃあ「本格的に結婚相談所で!」となると、素性がわかる安心感はありますが、費用面や気持ち的にハードルが高い方は多いとおもいます。

だからわたしが行いたいのは、マッチングアプリ以上、結婚相談所未満の、ひととひとが出会えるきっかけ作り。
「ニーナマリアージュ」というフィルターを1つ通すことで、できる限り 雰囲気や趣味嗜好が近い方々が集まるという安心感がある、出会いの場。

15年間、結婚式を通してたくさんのご夫婦を見てきました。
そんなわたしが お節介にも出会いからサポートできたら…実はずっと心の奥底にあった気持ちでもあるんです。
若いうちはまだ説得力もないとおもっていたけれど、間も無く40歳!そんなお節介も似合う年齢になってきました。

「出会いの場」についての具体的な内容は、その2で綴ろうとおもいます。

久しぶりの新しい取り組みに、わくわくしています。

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